川崎フロンターレ 三浦 颯太選手 川崎フロンターレ 三浦 颯太選手

DF13 三浦 颯太

良いときは感覚でプレーできている

振り返れば結構大変なリーグでした

2024年に移籍加入されてから、フロンターレの左SB(サイドバック)として安定した活躍を続けてきました。
ただ、自分が加入する前の2023年からリーグ8位が続いていて…その順位を上げたかったという気持ちが強いですね。個人としてある程度の手応えはあるんですけど、目標としているタイトルが取れてないので…う~んって感じです。ACLEの決勝の舞台を経験できましたし、そういう部分はよかったとは思ってます。
加入された時に「フロンターレは自分が1番成長できるチームだと感じた」と話されていました。あらためてフロンターレだからこそ成長できたことは?
選手のレベルが高いので、その人たちとプレーすることでちょっとずつうまくなれています。それと自分のプレースタイルと逆のチームだったので、特に入って1、2年目はできることが増えたかな。自分の選択肢が増えたというか、そのなかで判断していろんなことができるようになったと感じてます。
フロンターレはそれまでのプレースタイルとは逆のチームだった?
よく「止める蹴る」って言いますけど、そういう技術を持ってボールを握って、何人も関わりながらパスワークで組織的に崩していく。そんなパスサッカーは今までやってきたチームではあまりなくて、ボールを握る側になるのは初めてだったので。そこができるようになれば選手としての価値が上がるとも思ってました。
ハーフシーズンの百年構想リーグはいかがでしたか?
正直なところ、きつかったです。なんていうか…負けて勝って負けて勝って、連勝ができず、何が正解かわからなくなって。チームとしても立ち返るところがちょっと不透明になってた時期はありました。最後までチームの調子を上げ切ることができなかったという思いはあります。
ほかのインタビューで「個人として色々考えてしまった時期があったけど、もう感覚でいこうと思った」と話されてましたね。
自分が良いときは、感覚というか、あまり考えずにプレーができているときなんです。それはわかっていたけど、この百年構想リーグで再確認できたところはあります。
感覚というのは、本能に従う、みたいな?
変に「いいとこ、いいとこを狙おう」とせずに、もうシンプルに「つけて走って、つけて走って」を繰り返す。やっぱりそこが自分の長所なので。たとえば、ビルドアップがうまくいかないとか、チームとして(ボールを)持ててないとき、自分が「助けに行かなきゃ!」って考えると、下に下に行ってプレーエリアも下がっちゃいますよね。もちろん助けることは必要ですけど、なんていうか…極端に言えば「そこは俺じゃなくてもいい」、「もっと自分にしかできないことやんなきゃ」って。
でも別に悩んでたとかじゃないですよ!俺は悩むタイプじゃないんで(笑)。その時も、きついと思ってたわけじゃなくて、こうして振り返ってみれば結構大変だったなと。
振り返ると、きつかったけど得たものも大きかった。
初心、というか。加入して最初のころ、「フロンターレでプレーするんだから何か上手いプレーしなきゃ」と思っちゃってた時期があって。その時、鬼さん(鬼木達・現鹿島アントラーズ監督)に「お前は考えなくていい」みたいに言われたんです。「お前はもう、走ってクロスあげて全力で戻って、をやれ」みたいなこと言われて、そこから感覚を大事にプレーできるようになったなって。それを再確認できたことがよかったです。
地域ラウンド最終戦(水戸ホーリーホック戦)では持山匡佑選手のハットトリックの1点目を演出しました。それがシーズン初のアシストになりました。
それまでも点に絡んでたけど、相手にちょっと当たってゴールに入ったりとかでアシストはつかなかった。でもシゲさん(長谷部茂利監督)からも「あれは颯太のアシストだよ」って言ってもらってたのもあって、気にはしてなかったんです。だけどシーズン途中で「あ、俺まだアシストついてないな」って気付きました(笑)。
同じくアシストがなかったレオンくん(山原怜音選手・右SB)と、あの最終戦の前のロッカーで話してたんですよ。「(両SBの)俺たちがアシストないのやばくない?」って。「お前裏切んなよ(笑)」「裏切るのはレオンくんでしょ!」って言いあってたんです。だから試合後、レオンくんは「お前やったな~」って言ってました。喜んでくれてたけど(笑)。
アシストは、受けてから持山選手にダイレクトで上げた。まさに感覚が光ったクロスに見えました。
持山はクロスの上げがいがあるんですよ。目が合うっていうか、外し方がうまいので。ちょっとシン(山田新選手・現ルーヴェン)と入り方が似てるんです。パワーのあるFWは他にいるけど、持山は動きのうまさで違いがあって。
26/27シーズンはそのホットラインが楽しみです。そしていよいよシーズンが始まりますが、個人の数字の目標はありますか?
アシストは10くらいしたいですけどね。これまでの最高はリーグだけだと5かな。でもそんなに数字にこだわりはないんです。よく「数字は残さないけどインパクトだけ残す男」って言われます(笑)。
それはそれで褒め言葉ですよね(笑)。ゴールも期待してもいいですか?
俺は大学の頃からほとんど点を取ったことがないんです。得点感覚がマジでないんで(笑)。でも去年から右足のシュートで意外と惜しいの打ってるんですよ。そろそろ入るんじゃないかなって。これまで右足のゴールを決めたことないんですけど、期待してください(笑)。
プロフィール

【三浦 颯太】2000年9月7日生まれ 東京都昭島市出身 クラブ公式プロフィール
精度の高い左足のクロス、スピード、豊富な運動量を兼ね備え、攻撃参加が持ち味の左SB。帝京高校、日本体育大学を経てヴァンフォーレ甲府でプロキャリアをスタートし、2024年に川崎フロンターレへ加入。以降、攻守両面でチームを支える存在として活躍。日本代表にも選出されるなどその実力は高く評価されており、フロンターレの左サイドを担う中心選手としてさらなる飛躍が期待されている。

フリーアナウンサー 高木聖佳’s eye フリーアナウンサー 高木聖佳’s eye

三浦選手には函館キャンプ中の宿舎でお話を伺いました!夏のキャンプはまだ慣れないようですが、「夏に長いオフがあることも不思議な感覚でした」とのこと。三浦選手のそのオフの過ごし方は「旅」。チームメートの佐々木旭選手、大関友翔選手、松長根悠仁選手とアメリカに行ったり、軽井沢、宮古島と非日常を満喫したようです。
そのなかでも特に素敵だな、と思ったのが、お母様と2人での韓国旅行!お姉さん、お父さんを含めた家族旅行もよく行くそうなんですが、今回は都合が合わず二人旅。なので、今回は「お母さんが行きたいところ、全部一緒に行くからプランを決めていいよ」と伝えて、全て願いを叶えたそうです。母と息子の二人旅についてとても楽しそうにお話してくれ、ほっこりさせていただきました!

⾼⽊聖佳
⾼⽊聖佳(X @takagikiyoka)