FW20 持山 匡佑
注目されるなかで結果を残す
父からのアドバイスはありがたいと思ってました
- 百年構想リーグはいかがでしたか?
- プロの強度を百年構想リーグで知れて、そのなかで点を取れたことで少し自信がついたことは僕の中では大きかったです。ただ、個人としてもチームとしても思うような結果は出なかったというのが1番の印象です。
- 水戸ホーリーホック戦での華々しいハットトリックの印象が強いですが、シーズン終盤まではなかなかベンチ入りができませんでした。悔しい時間が長かったですか?
- プロ入りして最初の目標は開幕戦に出ることでしたが実現しなくて。それから約半年は試合に絡むこともできなかったので、そういった部分では思っていたところとは離れた結果になってしまったと感じてました。
- モチベーションを保つことも難しくなったり?
- 難しかったですね。でも出られないのは原因があるということも分かっていたし、その課題に向かって取り組もうと。とりあえず一つ一つの練習をしっかりやるっていうことを意識してました。あとは、本当にいろんな人に声をかけてもらったことも大きくて。(中村)憲剛さんやコーチ陣も結構気にかけてくれていたと思うし、それが心の支えになったというか、モチベーションを保てた要因にはなりました。
- 中村憲剛ヘッドコーチには大学時代から指導を受けていたんですよね。
- 僕のことを多分1番知ってくださってると思います。大学での4年間を見てもらってるし、そういった意味でも気にかけてもらってるのは肌で感じてますし、とてもありがたいです。
- 悔しい時期、中村コーチからどんな声をかけられたか覚えてますか?
- 「もっとギラつけ」とか、そういったことは言われてましたね。
- ギラつけ、ですか。そこは意識してました?
- はい、常に意識してました。やっぱり若い選手がそういうものを出していたら上の選手は怖いと思いますし、実際僕が大学4年生の時に、1年生が入ってきたときにそういう選手がいたら「おお…!」ってなりましたし。自分もそこが1番大事なのかなと思ってます。
- 持山選手は「練習を大事にしている」という言葉をよく口にされますよね。
- もちろん試合に出て得ることも多くて、両方大事だと思ってます。だけど僕は試合に出られないなかだったので、練習を大事にすることを意識するしかなかったというか。積み重ねが大事だと思って日々練習に取り組んでいました。
- 大学時代は川崎フロンターレの試合を等々力に見に来られていたそうですね。
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友達がフロンターレを応援していて、一緒に見に行ってました。自分もフロンターレのサッカーが好きでしたし。
もともと静岡にいるとき、清水エスパルスとフロンターレが試合するときにお父さんが試合に連れていってくれたりしてたんです。当時、憲剛さんとかアキさん(家長昭博選手)とかいて。だから、プロになってアキさんに最初に挨拶したときは緊張しました。 - 最初に何を話したか覚えてます?
- いや覚えてないですね(笑)。ほんとに緊張してたから…でも話してみたらフレンドリーで。アキさんは若手とけっこう話してくれるんです。
- お父さんも元Jリーガーですよね(持山宣丈さん・元浦和レッズのミッドフィルダー)。プレー面でお父さんの影響は受けていますか。
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どうでしょう…ポジションも違うんで。でもアドバイスを受けることはあるので、そこは小さい頃からありがたいなと思ってました。その部分は他の選手とは違うところかなっていうのを感じてました。
- 高校は静岡学園。先輩の大島僚太選手もですが、技術力が高い選手を輩出しているイメージがあります。持山選手の足元の技術の高さもやっぱり静学仕込みですか?
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静学で学んだことは大きいです。技術はもちろんですけど、僕の場合はフォワードだったので、なんていうか…1試合のなかで攻撃する回数が多いから、クロスの数やラストパスも多い。そのなかで攻撃の感覚的なものが自然と身についたところはあります。それは多分、練習で身につくものじゃないと思っていて。センスとか感覚の部分。そこが静学に入って大きかったなっていうのを感じてます。
- そういえば勝手なイメージですけど、静学出身の選手ってみなさんピッチで堂々としてますよね。
- 僕は、元々小さい頃はめっちゃ緊張するタイプだったんですけど、中学の終わりくらいからもう全然緊張しなくなってました。
- どうしてですか?
- 気がついたらで、理由はほんとにわかんないです(笑)。だけど自信は大事だと思います!
- 26/27シーズンは、ハットトリックをしたことで注目されるなかで結果を出すことが求められますね。
- はい、これまで僕は知られてなかったこともあってマークも厳しくなかったと思います。だけど今後は知られたなかで試合に出て、そのなかでどれだけ結果を残せるかだと思ってます。1年通して結果を残して、プレイヤーとしての価値を上げたいと思います。
- プレイヤーとしての価値というのは、まずは数字ですか?
- もちろんそうですけど、ゴール以外のところ、たとえば守備もしっかりやって、そこでも価値を上げていきたいです。あとは、ボールを持ったときのアイデアだったり、シュートのバリエーションだったりっていう部分も見てほしいですね。
- あらためて今後の意気込みをお願いします。
- 個人としては試合に絡み続けるっていうのが目標の一つ。そしてシーズン通して2桁ゴールを取りたいです。チームとしては優勝とタイトル獲得を目指してますけど、本当に1戦1戦勝負だと思うので、まず目の前の試合に勝利することを目標に頑張りたいと思います。
【持山 匡佑】2003年8月18日生まれ 静岡県静岡市出身 クラブ公式プロフィール
清水エスパルスジュニアユース、静岡学園高、中央大を経て、2026年に川崎フロンターレへ加入。大学4年時にはフロンターレの特別指定選手としてJリーグデビューを果たした。独特のリズムと意外性のある動きでゴール前に入り込み、フィニッシュへ持ち込む攻撃センスが持ち味のFW(フォワード)。今季開催された百年構想リーグでは、出場2試合目となった5月24日の水戸ホーリーホック戦でハットトリックを達成し、一躍注目を集めた。26/27シーズンの開幕戦では先発に抜擢されるなど、存在感を高めている。フロンターレの新たなエースFWとして、さらなる飛躍が期待されている。
今回はイッツコムチャンネルで放送中の「SukiSukiFrontale」内のコーナー「オビフロ」でのインタビューをまとめたものです。あまりインタビューなどでしゃべるのは得意じゃない、と冒頭に話しつつ始まった収録でしたが、理路整然と伝わりやすい言葉でお話しくださりとても楽しい時間となりました!本人によると「最初が苦手。慣れたら平気になるんです」とのこと。
お話のなかで印象に残ったエピソードが、中村憲剛さんが、当時中央大学のコーチとして部にやってきたときの話。「あの中村憲剛さんが来るなんてすごいな!いろいろ教わろう!」と持山選手は意気込んでいたそうなのですが、グラウンドで初めて憲剛さんを見た時の最初の感想は「…思ってたよりオーラないな」だった、てやつです(笑)。これには一緒にお話を聞いていたフロンターレOB武岡優斗さんと一緒に爆笑しました(笑)。ピッチ外の憲剛さんを知っている方ならちょっと想像つきますよね。
持山選手も、憲剛さんが想像以上に自然体でグラウンドにいた、ということを伝えたかったようです(笑)。「あんなにすごい方なのに、自分たちと対等にしゃべってくれたことが驚きでした」とのことで、そこから大学時代は本当にたくさんのことを学んだそう。その関係が今、プロチームのヘッドコーチと選手になって、さらにどんな歴史を紡いでいくのか、とても楽しみです!